森の家レポート『家づくりのこだわり』
さて、ふれあい通信4月号より森の家レポートをお届けします^^
✎森の家で暮らし始めて2年が経ちましたOさんに、暮らしの様子や感じたことを綴っていただきました。今回は家づくりにおいてのこだわりの色合い、家族それぞれの好みを活かした部屋づくりのお話をお届けします。
■ 色決め
我が家を建てるにあたり、特にこだわりを表したところは色合いです。
長年使用しているお気入りの猫足家具に合わせたく、一部を除いてすべての木材にオイル塗装をお願いし、こげ茶色にしていただきました。
フローリングに使用したのはアカシア材です。もともと濃淡がある木目に塗装したことで、よりアンティークな雰囲気を醸し出し、家具にもピッタリ合いました。
床と梁は同色ですが、天井の羽目板部分は重たくならないようワントーン明るくし、漆喰の白、木材の茶、カーテンやソファは紫、ドアノブやカーテンレール、ライトは黒に統一し、大人しかいない暮らしなので落ち着いたインテリアにしました。(生活していくと何故だかカラフルなものがあちこち増えていくんですけれどね。)
一方、洗面とトイレはガラリとイメージを変え、ザ・壁紙でお願いしてみました。
床はコルク材の大理石風、木々と小鳥柄の壁紙にパッと目を引くアイスブルーのタイルで造作洗面台を設置。そしてその隣のお手洗いは一面ピンクのダマスク柄です。夫と息子に「え~っ」と言われながら、ましてや自分の年齢に似つかわしくないと理解はしつつ、それでも好みのデザインでトイレだけでもと思い、とてもガーリーな仕上がりにひとりテンション爆上がりです。打合せ中、私たち夫婦がヨボヨボに年老いた時を想像して、このトイレはいかがなものかな?と一瞬怯みましたが、井野口さんが「壁紙は簡単に変更できますから!」とおっしゃってくださったので迷いなくお願いできました。
息子の部屋の床は3色に塗装されたパイン材をランダムに並べていただき、他ではあまり見たことがないオリジナルの床です。我が家に茶色の猫と三毛猫がおりますが、床で転がっていると色合いがこれまた家具と同様ピッタリでかわいいです。
■ 和風? 洋風?
長年、同じ屋根の下に暮らす家族と言えども、好みはそれぞれみんな違う。それでもどちらかに合わせながら、なんとか歩み寄り生活していかなくてはなりません。
我が家3人家族の場合、インテリアの好みはわりかし近いのではないかと思っていますが、あくまでも近いということだけであって、同じというわけではありません。
夫は日本の古い建築物や和小物好きで、息子はアメリカンヴィンテージ、私はシャーロックホームズに出てくるお部屋のようなイギリスアンティークに憧れるという、どれもダークブラウン系のインテリアが好みですが、似ているようで似ていない感じなのです。
内装の多くは私の好みにしてよいとのことでしたが、寝室は譲り合って半分半分にしました。ライトを中心とし、夫が眠る側は大正ロマン時代のようなインテリアにしたいと、横に広がる縦格子の障子と造作デスク、本棚や和柄の額を飾り、和を意識したインテリアに。
一方、私が眠る側はアーチのかかった奥行きのある壁にドレッサーを置き、コテコテの柄物シェードをかけたりして洋を意識した雰囲気ですが、色が統一されているので違和感なく一つの部屋として成立しています。
障子の扉を開けておくと、猫たちが乗って時折窓の外を眺めて楽しんでいます。また、その下でパソコン作業や趣味の裁縫をしていると机の周りを行ったり来たりとまあ…、かなりお邪魔さんたちですが、そういうのがまた嬉しくて幸せな日常の一コマなのです。







