換気
日本では建築基準法により、24時間換気設備の設置が義務付けられているため、2003年以降に建てられた新築住宅には必ず換気設備が設置されています。そして、換気方式は大きく分けて3つのタイプ(第一種、第二種、第三種)あります。
これまで住宅では給気は自然に任せて、排気は機械で行う『第三種換気方式』が広く採用されてきました。森の家でも2013年までこの方式が標準仕様です。
しかし、パッシブハウスのレベルまで、窓や壁や天井や床の断熱性能が良くなってくると、第三種換気による熱損失の割合が上昇してきます。そこで排気にによる熱ロスを軽減するために『熱交換型第一種換気』を採用するに至りました。(パッシブハウス認定を取得するためにも必要なアイテムでした)
第一種換気の採用に当たっては、家の中の空気の流れが計画的に行われることを確認するのはもちろん、給気ダクト内の衛生面や機械のメンテナンス性、運転時の音など検討することは多くありました。
ダクト内の汚れ対策はダクトに結露を発生させないことが重要で、結露があるとそこに埃が付着し汚れがひどくなっていきます。これを防ぐために、家の断熱性と給気ダクトのルートが断熱ラインの内側を通るようにする基本的なことをおろそかにしないことが大事になってきます。
現在は全熱交換式と言って湿度も交換できるタイプの物を採用しています。これは冬の乾燥する時期でも第三種換気より過乾燥を防ぐことができ、お肌の潤いを保つ空気環境に整えてくれる二次的な効果もあります。
ダクト入口付近