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  • 2009年10月6日(火)

理想の

こんばんは、設計の小林です。

今日のブログは写真がありません・・・。

今日は、施工中の現場(マイホーム建て替え)でお施主様と打ち合わせを行いました。あと少しで完成という現場ですが、お引渡しの前の現場で気になるところなどをチェックしてもらいます。タンスを置くスペースが打合せどおりになっているか、形になると必要に感じるものなど内容は様々です。

さて、話もひと段落し、じゃぁお茶でもという話になりましたが、着座して談話をするところは、なんと「お向かいさん」のリビング。工事中もこのお宅にはとてもお世話になりました。たまに挨拶に伺うと、現場の状況ですとか、近隣の近況など、色々とお話を頂きましたおかげで、スムーズに現場も進めることができました。お施主様宛に来た郵便物なども預かっていらっしゃったようです。車の駐車スペースなども大変お世話になりました。

近隣の方の協力無くしては、新築、建て替えの工事はできないと言ってもおかしくありません。お向かいさん、ご近所の方々、大変ありがとうございました。

ところで、このお施主様がお住まいになっている住宅街は、ご近所同士とても仲が良いようで、お施主様も、仮住まいから現場を見に来られた際にはお向かいさんに必ず立ち寄っていくそうです。道で話をしていても、誰か通ると全員に自然に挨拶を交わされます。

お茶をご馳走になったお宅の奥様に伺ったところ、この辺りは皆30年来のお付き合いということで、とてもよい関係が出来上がっているなぁと感じました。先日はご近所の植え込みの水やりをされていました。私が住む地域ではそこまでの話を聞いたことがなかったので、びっくりしました。

私が大学時代、都市計画を専攻している中で、「まちづくり」において最大の課題になるものは地域コミュニティの形成でした。実現のための仕掛け作りなど、苦労した面も多々ありました。

失礼になってしまうかもしれませんが、この住宅地では、特別な施設があるとか、これといってコミュニティ形成のための仕掛けがあるとは感じません。ですがここでは確かなコミュニティがあります。きっと住宅地の企画者の意図云々よりも、そこに住む人たちの、相手を思いやる心遣い、何かの縁でご近所になったから、という前向きな姿勢がこんな形で現れてきているのだなと感じました。

ご近所が仲の良い地域には色々なメリットがあります。災害時の助け合いや、防犯などにも役立ちます。ゆくゆくはそれが付加価値につながり、住まう側、これから住もうとしている側にとっても良いことに他なりません。

思い描いていた理想のコミュニティがそこに見えた一日でした。

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