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  • 2022年7月12日(火)
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住宅と熱中症

 夏になると、熱中症を発症する危険が高くなります。

 総務省の発表によると熱中症で搬送された人の発生場所は「住宅」が最も多く、全体の40%になっています。(グラフ参照)

 

 熱中症は体温が上昇し、発汗によって脱水状態になり頭痛やけいれん、失神の症状が表れ重症化すると死に至る健康障害の総称です。

 室内で熱中症にかからないようにするためには、体温を上げない室温の維持と発汗による体温調整を促す湿度のコントロールが有効です。

 熱中症の警戒ラインは室温28℃、湿度70%と言われています。

 更に快適に感じるためには絶対湿度を12g/㎏以下に抑えることがパッシブハウスの協会内でも示されていますが、温度は27℃、相対湿度は50%がそれにあたります。

 これを超えないようにする方法としては、エアコンによる冷房や除湿が一般的です。冷房負荷15kwh/㎡のパッシブハウスクラスの家で、外気温が35℃の晴れた日の昼間にエアコン(COP4)を連続運転して、絶対湿度を12g以下に抑えた場合、電気使用量は0.25kwh位になり1時間当たり6.25円位の電気代になります。夜になると外気温が下がりますので1時間当たりの電気代は2円位になってきます。

 電気の節約を呼び掛けられる中、エアコンを連続運転することに抵抗がある方も家の性能とエアコンによる電気の使われ方を理解する事で、環境に負荷をかけない生活をしながらも快適な室温・湿度に保つ家の中で熱中症にならない生活が両立できることをご確認いただけると思います。 

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