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  • 2019年11月9日(土)
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戸建て住宅の修繕費用

自宅の外壁の塗装の塗り替えを行っている井野口です。
前回の外壁の塗り替えでは、遮熱塗料を試してみましたが、今回は耐久性の高いジョリパットで予定しています。
私は頻繁に自宅の手入れや改造を行っている方だと思いますが、今日は住宅の維持費用について考えてみました。
 
住宅の維持費
長く住まう家は家族が安心して住める事は、家に求める条件と言えます。
しかし、住宅は、さまざまな部材、設備の集まりです。
長く住んでいる間に、傷んだり故障してきます。
では、修繕費用はどのくらいかかると考えておいたら良いのでしょうか?
修繕といっても、部位別に劣化の具合や掛かる費用なども違ってきます。
 

まずは、主だった部位別に、作業内容や修繕費の目安などを見ていきましょう。

屋根

屋根材の種類には、大まかに以下のような種類があります。

・瓦

・セメント瓦

・金属板(ガルバリウム鋼板)

・コロニアル

・シート材(アスファルトシングル) 

どの材料にしても

屋根がどの程度傷んでいるのか、専門知識のある人に判断してもらう事になります。
そのため、業者に現在の状況をチェックしてもらい、

その上で修繕が必要な箇所と費用の見積もりを出してもらいます。

屋根の修理・リフォームに特化した営業目的の業者も存在するため、信頼できる人に相談してみても良いです。

本当に修繕が必要な場合は、費用や緊急度などで臨機応変に依頼されると良いでしょう。

費用の目安

部分補修であれば、数万円〜30万円程度**で済ませることが出来ますが、屋根全体を塗装したり、葺き替えやカバー工法と言って上から新しい屋根材をかぶせる方法があり、場合によっては100万円以上掛かることがあります。

また屋根の修繕は、工事内容が同じであっても、広さや劣化具合、工事のしやすさなど、細かい条件によって費用が違ってきます。時間的に余裕があるなら、複数の業者に見積もりをとって、検討されることをおすすめします。

タイミング

修繕を考えるタイミングですが、素材によって違ってきます。

コロニアルならば10年前後、金属屋根ならば25年前後、瓦ならば30年前後が目安となりますが、立地や気象条件によって期間は伸びてきますので最終的には点検の結果ということになります。

ダメになってしまう前にメンテナンスすることが、素材自体の寿命を伸ばすことになります。

色が褪せてきたり、屋根材が割れたり、ズレたりといった見た目にわかる変化があるなら、一度点検をご依頼ください。

外壁

外壁にひび割れや塗装の剥離、タイルの剥落などがあると、そこから水が入り込んでしまいます。

通常、外壁の下には防水シートが貼られていますが、そのまま放置しておくことは良い事ではありません。

コーキング部分から水が浸入すると、住宅の構造材をダメにしてしまう可能性があるのです。

そのため外壁に劣化が見られたら、早めに塗装やひび割れの補修、隙間への充填材の注入などをすることが大切となります。

外壁の補修は、足場を組む必要があり、仮設費用が余計に掛かります。

補修の内容は、ひび割れのシール処理、コーキングの打ち直し、表面の塗装、外壁の張り替え等になります。

費用の目安

外壁工事の修繕費の目安は、住宅全体の外壁塗装で、75~150万円以上掛かります。

損傷が大きく、新しい外壁を重ねたり、取り替えたりする必要がある場合は、それ以上掛かることがあります。

タイミング

サイディングや塗装された外壁材の場合、耐用年数は10年前後が目安とされていますが、屋根材同様使用される条件で変わってきます。ジョリパットなどの塗り壁材やガルバリウム鋼板などは比較的耐久年数が長く20年以上メンテナンスの必要が無い場合がほとんどです。

お風呂やキッチンなどの水廻り

水廻りで行う主な修繕工事は、水栓の故障や排水管の詰まり、温水便座や食洗機の故障といった内容が多いです。

費用の目安

水栓や温水便座の交換、配管の詰まりの除去は一般的なもので数万円、食洗機の交換は十万円以上かかります。

水回りの修繕を考える場合、、設備丸ごと交換してしまう人もいらっしゃいます。

掛かる費用は少なくありませんが、今年はエコポイントなど補助金制度もありますので、調べてみると良いと思います。水のトラブルは生活に支障をきたすことが多いので、不具合の芽は早めに摘んでおきたいところです。

タイミング

水回りは、住宅の中でも特に傷みやすい部位です。

一般的には15年前後で修繕の必要が出てきますが、使用されている水道水にカルキ成分が多い場合や井戸水を使用されている場合は早く不具合が出てくることもございます。

排水管に油が詰まって不良を起こすこともございますので、日頃の使い方でタイミングは変わってきます。小さな不具合でも早めに対策をして、被害を最小限にしておきましょう。

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フローリング・床

床が劣化することこともあります。水漏れや、湿度・気温の変化などによって床板が変形したり、床板を支えている土台の木材が腐ったりすると、上を歩く時に妙にフワフワした感触を覚えるようになります。床が抜けてしまうようなケースは稀ですが、何の気なしに歩いていて床が沈み込み、ビックリすることもあります。

タイミング

ベタ基礎の家では床下の湿度が遮断されているので、床の劣化はほとんどありませんが、布基礎など床下が土の場合は湿気が上がってくることがあり、20~30年で床が傷んできます。

費用の目安

フローリングや床を修繕する場合の修繕費用は、多くの場合部屋毎に直すことになります。

広さや素材にもよりますが、床全面を張り替える場合は、修繕費が数十万円に及ぶことも少なくありません。

マンションの修繕費

マンションを購入した場合、修繕費の積立ては、毎月1万〜1万5000円前後、発生します。

戸建住宅の修繕費の総額は、30年間で500万円以上かかってしまう場合もございます。

屋根の張り替えや、外壁塗装など、100万円単位の工事に加え、水回りの設備交換や外構などの細かいメンテナンスを考えれば、これくらいの金額になってくると思います。

マンションの修繕費の積み立てが毎月1万5000円とすると、30年で540万円の出費となります。

戸建ての修繕費と見比べると、大きな開きがあるとは言えません。

戸建て住宅の修繕は強制ではありませんし、自身でDIYメンテナンスをしたり、修繕するかしないかを自分で選択する事も可能です。しかし放っておくわけにもいかず、修繕費が小さく済む訳ではないようです。

住宅の修繕で損をしない為に。

住宅の修繕には、お金が掛かります。可能な限りコストを抑えておきたいところです。

修繕費を節約する方法としては、新築時に耐久年数の長い物を選んでおくこと、住宅の耐久性を損なう原因の少ない家を選んでおくことが良いでしょう。

木造住宅の場合には、水が大敵です。水は雨漏りや配管からの漏水の他、結露によっても発生しています。結露は断熱不足や気密不足、施工不良によって発生しますので、高断熱高気密の住宅をきちんと施工できる業者を選ぶことは、快適さや省エネ性に限らず、家の耐久性にも意味のある事です。

定期的な点検を行うことも重要です。

1箇所傷んだ場所があっても、そこから段々とダメージが広がって、全面的に手を入れなければならなくなってしまう、ということにならないように、定期的な点検を行って、ダメージが小さいうちに修繕をした方が、修繕に掛かるコストを小さく出来ます。

そのために住宅の修繕費用を積み立てておく

修繕費用を無理のない範囲でコツコツ積み立てておくと、いざという時に家計に掛かる負担を最小限に抑えることができます。 例えば月に1万円ずつでも、10年で120万、20年で240万円の修繕費を確保できるのです。

最後に

新築時の家の建て方によって、修繕費用は大きく変わってきます。水回りの水栓の劣化やエアコンや給湯器など機械物はいつか必ず故障します。

シンプルな構造で結露など発生しない家、耐久性の高い材料の選択、高価な機械を付けないなど修繕費用を軽減するコツになります。

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