新着情報
news
1824年創業。
木と共に、人と共に。
news
住宅の地震対策
地震が多い国、日本では、地震対策が欠かせません。
特にこれから注文住宅を建てようと考えている方は、「地震に強い家」にこだわる方も多いことと思います。
このコラムでは、耐震・制振・免震の違いや、工法別の住宅の耐震性などについて解説致します。
また、「森の家」の地震対策も掲載しておりますのでぜひチェックしてみてください。
コラムをお勧め出来る人
家を建てる際に重要な地震対策には、「耐震」「制震」「免震」という3つの種類があります。
それぞれどんな違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。
耐震とは、強い揺れに耐えるための工法を耐震工法といいます。
耐震工法は地震の備えとして最も一般的な構造で、大きな震災をきっかけに、住宅はもちろん学校や病院なども耐震工法が用いられる建物が増えています。
地震の力は、主に床や屋根に加わります。地震に耐えるためには、力の加わりやすい床や屋根に加えて、壁や柱、梁を強くすることが大切です。
そのため耐震工法では、柱と柱の間に斜めに部材を入れたり(筋交い)、パネルや仕口金物、集成材などを使って建物の強度を高めています。
メリットは3つの工法の中では基本的な部分で建築基準法に定められている数値で判断できる安心感があります。
耐震等級制度では、新耐震基準を満たしている家の耐震性能に応じて、1から3までの等級が割り当てられます。
耐震等級1が新耐震基準を満たしていることを示し、耐震等級2は耐震等級1の1.25倍、耐震等級3は1.5倍の耐震性能が備わっていることを示しているのです。
制震とは、地震の揺れを抑えるための対策のこと。内壁と外壁の間に、制震ダンパーと呼ばれる装置を入れることで、地震の揺れを熱エネルギーに変換することで揺れを抑え、建物の倒壊を防ぐ方法です。
制震工法は、耐震工法よりも繰り返しの揺れに効果があり、構造体のダメージを防ぐことが可能です。また、免震工法よりもコストが安く工期も短くて済むというメリットがあります。
免震とは、地震による建物の倒壊や、建物内部の家具の破損を防ぐための建物に伝わる地震の揺れを少なくする考え方です。免震住宅は、建物の土台と地面の間に揺れを吸収する装置を設置して地震の激しい揺れを建物に伝えないようにしており、それによって建物内部のダメージを防ぐことができます。
免震工法のメリットは、地震が起きても建物がほとんど揺れず、建物内部の損傷を防ぐことができるため、家具の転倒などの二次被害が起こりにくいということ。
一方、耐震・制震工法に比べるとコストが高く、定期的なメンテナンスが必要です。また、施工できる業者が限られているため、依頼する業者選びに難航する可能性があります。
住宅の工法別の特徴
一般的な日本の住宅は、「木造住宅」「鉄骨住宅」「鉄筋コンクリート住宅(RC)」という3つ種類に分類することができます。
地震に強いのはどの住宅か、それぞれどのように耐震性を高めているのか解説します。
木造住宅には、在来軸組工法と枠組壁工法の2つの種類があります。
現在日本の住宅で、最も多いのが木造住宅です。
在来軸組工法は、柱と梁を組み合わせて家の構造を支えるという仕組み。柱と柱の間に筋交いを入れることで、耐震性を高めています。また、他の工法に比べると家自体の重量が軽いため、地盤に負担がかかりにくいというメリットがあります。構造に制約が少ないため、間取りの自由度が高く、増改築に対応しやすい点も魅力です。
枠組壁工法は、代表的な工法がツーバイフォー工法です。2×4インチの枠材で作った枠に合板を貼り付けてパネルを作成。そのパネルを組み合わせることで、家を支えます。
面の力で支えることで、地震や台風などで加わる力を分散することが可能です。
枠組壁工法の場合パネル部分は壊すことができないため、在来軸組工法とは違い、間取りやリフォームの自由度が低いというデメリットがあります。
鉄骨住宅は、柱や梁などの主要な構造材が鉄や鋼などの金属で造られています。
使用する鋼材の厚みが6mm以上のものは重量鉄骨と呼び、主にビルなど大型の建築物に使われます。それに対して6mm以下のものは軽量鉄骨と呼び、一般的な住宅に使われます。
鉄骨住宅は、地震で力が加わった際に、使われている鉄や鋼がしなることで地震のエネルギーを吸収。建物が倒壊しにくく、倒壊までの時間も長いのが特徴です。
しかし、鉄骨は重いため、地震の揺れは大きく感じます。また、熱によって強度が失われるという特性を持っているため、地震によって火災が起きた場合には倒壊の危険性が高まります。
鉄筋コンクリート住宅は、引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートを組み合わせて建物を支えています。
地震時には建物が変形し、圧縮されたり引っ張られたりという力がかかります。それぞれに耐えられる力を持った鉄筋とコンクリートを組み合わせることで、より耐震性を高めているのが特徴です。
鉄骨住宅と同じく重量があるため、揺れは大きく感じるものの、倒壊しにくい構造です。新耐震基準に基づいた鉄筋コンクリート造の建物は、阪神大震災の際も被害がわずかで済んだことがわかっています。
ただし他の工法と比べると工期が比較的長く、また鉄骨住宅よりもさらに重いため、地盤の改良費などが余分にかかる可能性があります。
森の家の安全性
森の家は耐震等級2を標準としており、ご要望により耐震等級3にすることが可能です。その際には吹抜けの大きさや壁の位置について指定させていただくことがございます。
構造体は、木造軸組み工法にパネル工法の面で支える考え方を取り入れた工法で、柱や梁は割れや変形の少ない集成材を使用し、仕口金物で結合しています。
オプションになりますが、制振装置を設置することが出来ます。
全棟、構造計算を実施し完全性を確認してから建築を行っております。
今からでもすぐにできる、家庭での地震対策について解説します。
大きな地震が起きると、気をつけなければいけないのが家具の倒壊による怪我です。
特に寝室に大きな家具などがある場合、寝ているときに地震が発生して下敷きになってしまわないよう、転倒防止対策をしておかなければいけません。
また、家具が倒れたことによって部屋や家の外への出入り口が塞がれてしまわないよう、扉付近の家具もしっかり固定しておくと安心です。
大きな家具は、ホームセンターなどで手に入るL字の金具で固定しておくのがおすすめ。しっかり固定しておけば激しい揺れにも耐えることができます。
また、小さな家具や家電も落下の危険性がある高い所にはなるべく置かないようにしましょう。
注文住宅では、造り付けの家具やあらかじめクローゼットや物入れを計画しておくと安全につながります。
地震によって割れてしまったガラスは、とても危険。割れたガラスによる二次災害もとても多いのが現状です。
ガラスの飛散防止には、飛散防止ガラスフィルムを貼っておくと安心です。サイズに合わせて貼るだけなので、とても手軽に設置することができます。窓ガラスだけでなく、食器棚などガラスを使用している家具にも注意しましょう。(貼る際にはガラスが熱割れなどしないか確認しておきましょう)
注文住宅に場合、食器などの割れ物をしまっている棚には、揺れによって物が飛び出してこないよう揺れを感知して扉をロックする耐震ラッチを設置するように伝えておくと良いですね。
突然地震が起きてしまった際、すぐに持ち出せる非常用バッグの準備をしておくと安心です。
非常用バッグには、水・非常食・ウェットティッシュ・懐中電灯・防寒具・タオル・ホイッスル・乾電池・レジ袋などの防災グッズを入れておきましょう。
必要な物が一通り揃った便利なセットも売られていますが、大体の物は100円ショップなどでも揃えることができます。必要なものをひとまとめにして、玄関近くに常に準備しておけば、万が一の時にも慌てることなくすぐに避難することができます。
また、水や非常食、トイレットペーパーなどを多めにストックしておくことも地震対策につながります。
もし地震が発生した場合、どのように行動するかを家族で話し合っておきましょう。
自治体が指定している避難場所を確認し、家族の集合場所を決めておきます。地震発生時にはなかなか連絡が取りづらいため、事前に集合場所を決めておけば家族の安否をいち早く確認することができます。
これから注文住宅を建てようとしている人にとって、地震対策は重要な問題。
万が一の自体に後悔することがないよう、しっかり準備をして地震に備えるようにしましょう。
大和屋株式会社
〒360-0018 埼玉県熊谷市中央3-2
このウェブサイトではサイトの利便性の向上を目的にクッキーを使用します。ブラウザの設定によりクッキーの機能を変更することもできます。
詳細はクッキーポリシーについてをご覧ください。サイトを閲覧いただく際には、クッキーの使用に同意いただく必要があります。