小屋裏エアコン 見学会
- 2018年10月08日
- 井野口
久しぶりにラーメンではなく「そば」を頂いた井野口です。
R17パイパスからR125バイパスに入った所に、前から気になっていた「ゆで太郎」さんがあります。
仕事中の昼食にはちょうどいいお店でした。
早速ですがお知らせです。
10月13日(土)14日(日)は深谷市のI様邸をお借りして
完成見学会を開催いたします。
今回の森の家は・・・
特徴① 小屋裏エアコン
特徴② 吟味した窓の採用
特徴③ 木製玄関引き戸の採用
詳しくは見学会場にてご確認してくださいね
家は健康に影響を与えるといわれています。
家にまつわる健康リスクとは、どんなものでしょうか?
①温度
暖かいお部屋から寒い廊下、またはお風呂場などへ移動したときにおこるヒートショックは良く知られたところです。(ヒートショックと居室の暖房へはこちらから)
また、夏場に暑い家の中で熱中症になることもあります。温度と湿度と風速の関係で熱中症にかかりやすい状況が生まれます。
②カビ
ホルムアルデヒドなど有害な化学物質を原因とするシックハウス症候群は減少傾向にあるといわれていますが、カビやダニを原因とする健康被害は増えています。
これは、住宅に使用する建材から化学物質を出さないようにするための対策や家の換気の対策は取られていますが、カビやダニの発生要因に家自体があまり考えられてこなかったこともあると思います。
温度が原因となる健康リスクへの対策としては、冬は暖かく、夏は涼しいと感じる事ができる室内の環境を保つことが有効です。
その為には、大きなエアコンをたくさん設置して室内環境を維持するか、ニアパッシブ以上の高気密・高断熱の家にして1台のエアコンで快適な環境を作ることが有効です。
大きなエアコンを複数台、常時使用というのは省エネ意識が浸透している現在では、心理的に我慢してしまう状況も少なくないのではないでしょうか?
環境や経済的にはエアコン使用を控えて電気の節約が正しい選択ですが、健康に対しては間違った選択となってしまうこともあります。
一方、ニアパッシブ以上の高気密・高断熱住宅はエアコンを使用したとしても非常に少ない電力量で済みますし、冬に暖房をつけなくても快適と感じる頻度は多くなります。
快適に過ごすことに省エネ意識が邪魔をすることもありません。
カビやダニが原因となるシックハウス症候群への対策ですが、カビやダニは温度20℃~40℃、湿度70%以上、酸素、栄養分があると発生すると言われています。
温度は高気密・高断熱住宅にも当てはまってしまう条件となっています。酸素をなくすことは人が生きていく環境ではできません。栄養分をなくすためにこまめな清掃は有効ですが完全にはなくせないですし、家の壁や床も栄養分にならないとは限りません。
出来る事は、湿度を上げない、水分を出さないことになります。
家の中でも水分が集まりやすい場所があります。お風呂です。使用後に換気を行い浴槽の水を抜くか、蓋をすることで対策が取れます。
他の場所では、結露する場所です。結露は断熱・気密がしっかりできていない場所に発生します。
しっかり施工された高気密・高断熱住宅ではあまりありませんが、施工が悪いとその部分で結露が発生します。
高気密住宅でない場合は、窓や壁内で発生することもあります。結露の発生は条件が揃うと発生し続けますので注意が必要です。
湿度が上がりやすい場所もあります。
家具や冷蔵庫や洗濯機といった大型の家電の裏や押入れやクローゼットの中などは一般的に湿度が上がりやすい場所です。
家電の裏などは定期的な清掃が有効ですが、家の中を計画的に空気の淀みを作らないように通気・換気させる事がクローゼットの中など湿気がたまりやすい場所には効果があります。計画的に換気させるために気密が重要で、目安としてC値で07c㎡/㎡以下は必要といわれております。
あまり隙間がある家だと意図しない所から空気が出て行ってしまったり入ってきたりして、計画的な換気ができなくなってしまって空気の淀みができてしまうからです。
もう一つカビが発生しやすい場所として夏のエアコンの中です。
最新の機種はエアコン内部で発生した結露水を乾燥させてくれるものもありますが、定期的な清掃は必要です。
また、こまめなON・OFFを繰り返して結露水がエアコン内部に残ったまま常温にさせてしまうより、常時運転で結露水がある状態では、エアコンの温度を冷やしたままの方が発生頻度は少なくなります。
この事からも、エアコンの台数は少ない方が管理しやすくていいですね。
快適温度と適性な湿度、結露の発生、エアコンの台数など家と健康の関係は少なくありません。
今年の夏は特に湿気が多い夏でした。
咳が止まらない、風邪をひきやすいという症状の方。お住まいの中にカビが発生していないか点検してみましょう。